ぬるい惰性

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吉澤嘉代子

吉澤嘉代子というアーティストをご存知だろうか。

 

知らないという人はまず「東京絶景」という曲のMVをYouTubeで聴いてみてほしい。
MVが終わる頃には浅く呼吸をしていたのを一度吐き直し、静かに深呼吸をしたのを覚えている。

初めて吉澤嘉代子の曲に触れたとき、心が揺さぶられ、呆然とした。

彼女の歌声は透き通り、どこか懐かしく、何処までもセンセーショナルなのだ。曲調や詞についても他に類を見ない吉澤嘉代子という人間の世界観が確立されているため、初めての感覚が体の中に取り入られているような不思議な気分でとても心地がよかった。と、同時に少し恐ろしかった。

 

しばらくして、すっかりと吉澤嘉代子に魅了され、ライブに行くことを決意した。

 


ーー5月某日、吉澤嘉代子のライブに行った。

彼女の歌声を初めて生で聴いたとき、彼女の顔を初めて生で見たとき、彼女のライブを初めて生で感じたとき、一瞬にして吉澤嘉代子という人間に引き込まれてしまった。


吉澤嘉代子は不思議なひとだ。


あの空間を作ってしまうのだから。


吉澤嘉代子のライブは寸劇であり物語でありエンターテイメントであり、その総てを吉澤嘉代子という表現者の力強い歌声と可憐な仕草で演出をしていた。


彼女の妄想も芸術の域に達していて、どこか可笑しく、どこか感慨深くさせるものがあり、ファンと吉澤嘉代子が一緒に作ったあの空間は、間違いなく最高だった。

当事者であるため自信を持って言えるが、こちらを休ませる暇もなく、溢れんばかりに吉澤嘉代子の世界観が放出される「吉ザ・ワールド」を是非一度は体感してみてほしい。

 
歌声に関しては前述のとおりだが、生で聴く歌声は想像を超えていた。

足のつま先から何かが体内に這い上がってきて、心臓を掴んで離さない、そんな感覚に陥ったのだ。

なかでも「一角獣」という曲を初めて生で聴いたときは、終始何かに心臓を掴まれて、ポンプのように握られてエネルギーが消耗していくのがわかった。しかしそれは全神経を集中して聴こうとしていた表れだったように思える。曲の最後にはフッと全身の力が抜けて充足感に満ちていたのを覚えている。

寸劇と曲の緩急に見事にやられたが、類稀なる表現力を持つ吉澤嘉代子というアーティストを目の当たりにした瞬間だった。

 

 

ーー10月4日。そんな吉澤嘉代子が新曲「残ってる」をリリースする。これは今までライブのみで音源化されていない曲だったが、遂に世に公開される。


単刀直入に、「残ってる」は吉澤嘉代子の真骨頂だと思う。

 

吉澤嘉代子の世界観でしか書けない詞と丁寧に掬うように表現する歌声。彼女の言葉選びはガラスのように脆く繊細で、それでいて力強い。

「朝帰りの女の子」を歌っている曲だが、この際感情移入するのに性別は関係ない。

男だから聴いても何も響かないと思って真摯に聴かないのであれば、きっとそれは吉澤嘉代子に骨抜きにされるのを恐れているだけだ。

 

詞にワンピースやネイルなど、女性特有のワードはあるものの、この曲は季節の変わり目の夜の刹那の出来事を、朝に沁沁と思い耽るさまを表現したもので、心の中でいつしか感じた「残ってる」という感覚、情景、想いを一気に蘇らせてくれる。

朝帰りの女の子の視点であることには違いないが、詞中の「昨日を生きていたい」「昨日を生きていた」のたった一文字の違いでここまで聴く人の心を揺さぶる事が出来る吉澤嘉代子の才能には、恐ろしいの一言である。


これが所謂、表現力というものではないだろうか。

 
あまり音楽に詳しいわけではないので声を大にしては言えないが、今のシーンは表現力のあるアーティストは数少ないように思える。この才能が、吉澤嘉代子という人間の世界観が埋もれてしまうのは本当にもったいない。もったいないというかそんな事はさせない。

 

「残ってる」

この曲に対する想いは相当なものであると感じる。聴き終えた後はしばらく、想いが曲に反映しているかのように儚く、力強く、耳に残る。

 

吉澤嘉代子が、自分の中に「残ってる」のだ。

 

 

ーー最後にMVのリンクを貼っておく。


吉澤嘉代子「残ってる」MUSIC VIDEO


聴くも聴かないも勿論自由だが、このブログはただ一リスナーとして吉澤嘉代子を知ってほしいという一心だけで真面目に書いた。

僕の想いも誰かの心に残って、吉澤嘉代子を知るきっかけになればいいと思う。きっと、そのうち「吉ザ・ワールド」に誘われるだろう。

 

 

おわり

夏の夜の散歩、TSUTAYAで適当にDVDを借りて帰路につく時お供にしたいアイスランキング

 

突然ですが、夏の夜に散歩しながらアイス食べるのは最高じゃないですか?

 

僕は夏になってから夜な夜な散歩に出ていますが、たま〜にエアコンのガンガン効いた部屋より涼しい夏の夜があります。

 

視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚。より五感を感じられる夏。

遠くから見える花火、ペタペタ鳴るサンダルの音、蚊取り線香の匂い、生ぬるい体温、溶けたアイスの味…

夏の夜の散歩、最高だなぁ…。なぁ…?

 

 

ということで、今回はどのアイスが一番夏のアイス散歩のお供に相応しいか完全に独断と偏見で検証していこうと思います。
タイトルにある僕がよく使うキモい言い回しの「TSUTAYAで適当に借りたDVD」は検証に一見関係ないかと思いきや実は関係しています。

 

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これが夏の散歩の標準装備とします。

しっかりと左手に「TSUTAYAで適当に借りたDVD」を装備しています。

 

ショーパンにサンダル、ラフな夏の夜。たまたま寄ったTSUTAYA。帰路のコンビニで買ったアイス。君と夏の終わり。将来の夢。大きな希望忘れない…。

 

もうこの時点で幾多のシチュエーションが頭の中で想像されるね。大丈夫です。任せてください。

 

 

 

「左手にTSUTAYAで適当に借りたDVDを、右手にはアイスを。ふさがった両手を理由に唇に甘いKissを。」

 

 

 

 


親にポエマーは末代の恥だと言われながら育ってきたのでこういうのは辞めます。行きましょう。

 

 

 


8位 ハーゲンダッツ

 

もうこれは言うまでもないですね。ハーゲンダッツは外で食べるものではありません。おそらくですがハーゲンダッツ広報さんも多分そう言ってます。


これは僕が提唱しているだけなのですが、ハーゲンダッツは恋人がお風呂入ってる間にこっそり買っておいて、お風呂から出て「アイス食べたくない?」という掛け声があり次第サプライズで『じゃーん!』と机に出して部屋で座って2人で食べるものという相場が決まっています。冷凍庫が特等席のアイスの貴族。なので、外では食べられないのでノーイメージです。

(※検証を終えてコンビニへ行ったらハーゲンダッツのクリスピーサンドの存在に気付きました。さすが世界のハーゲンダッツ、散歩用も作っていました。はやくも提唱の崩壊。やだ。ハーゲンダッツ広報さんごめんなさい)

 

 

 

7位 雪見だいふく

 

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1パック2個入り。夏はマーケティング戦略で売らないみたいなので店で見かけたらレアです。

雪見だいふくは意外とイケると思いましたが、案外食べづらい。まず粉がすごい。白い粉がすごい。(※ここで言う白い粉は反社会的なものではありません。)


左手にTSUTAYAのバッグを持っていて、器を直に口に運んで吸う食べ方のため、まずビジュアルが悪い。吸うタイミングをミスると白い粉が気管に入り咽せる。そして口に入ってから相当冷たい。優しい拷問かよ。

さらに歩く振動で白い粉が舞って黒いTSUTAYAのバッグに疎らに付着する。

白い粉が非常にネックとなった雪見だいふく。一口で食べないと白い粉の付着は間逃れないかもしれません。

 

まだ捕まりたくない!

 

 


6位 パルム

 

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安くてめっちゃ美味しい。安くて美味しいじゃなくて安くてめっちゃ美味しい。こんなにコストパフォーマンスの高いアイスはなかなかない…。

 

僕はこういった理由から「パルム様」と呼んでいます。 

 

夏のアイス散歩にパルム様をお供にする人も多いと思います。

が、しかし、溶けるのが異様に早い。チョココーディングが緩いのか開始数秒で溶け始める。

それがあのクオリティーを出してる所以かもしれないけど、やはりチョコが薄いので下からバニラアイスが露出して、そこからわー!という感じで溶け始める。わー!は語彙力の問題ではなく本当にわー!という感じで溶け始める。

でも溶け始めてもパルムさんは美味しい。そこは評価できる。けど手に溶けたアイスが伝ってくる、道にポタポタアイスが溶けて跡ができる。

 


道、君と歩いた今日まで微かに動く唇 特別な時間を…ふざけるなパルムー!何がパルム様じゃこらー!お前のせいで手ベタベタになって手を繋げなくなっただろー!このパルムーッ!

 

 

…パルムの野郎はめちゃくちゃ美味しくてクオリティの高いアイスですが夏の散歩デートにはあまり向いていません。

 

 


5位 モナ王

 

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重量感と食べ応えはトップクラス。

何より食べやすく、溶けにくい。ただ、僕だけなのかもしれませんがモナ王を食べていると喉が乾き、何か飲みたくなりました。

難点はおすそ分けがしづらく、食べるとき必死で食べちゃう。なんかモナ王って必死で食べちゃわない?食べちゃうよ、真顔で。

登山家の「そこに山があるから登る」と同じで「そこにアイスがあるから食べる」寡黙に無言で食べ続けなければいけないアイス、モナ王

 

 

付き合って3年目、何も言わなくても意思疎通が出来るカップルが、星空を見上げながら無言で(時折飲み物をノールックで渡しつつ)食べ続けるのもありかもしれません。

 

 


4位 ピノ

 

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1パック6粒入り。
僕の心の中の西野カナが「あっ!待って!待って、ハート…あるかなぁ?❤︎」

と期待をして開けてみたけど、

 

 

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ハートは入ってなかった。しかも溶け始めてた。ゥチゎブチ切れそうになった。

 

雪見だいふく同様、片手が塞がってるためにピックは使えないわけですが、ここで雪見だいふくとの圧倒的な違いを発見します。

 

 

白い粉がない。

  

白い粉が無いだけでこんなにも食べやすいのか、雪見だいふくとの圧倒的なポテンシャルの差を見せつけられました。

白い粉はやっぱりダメ。ダメ、絶対!(※ここで言う白い粉は反社会的なものではありません)

ただ、こちらもパルム同様溶けるのが早い。写真から見て分かるようにもう溶け始めていて、3個目以降は「ズゾゾゾ!」という音を立てながらピノを吸引していました。
これでは、せっかくのアイス散歩デートのムードも台無しです。

西野カナのトリセツに「夏のアイス散歩デートでピノを選んだらぶっ飛ばすね」と書かれてしまいます。ごめんねカナやん。

 

 

 

3位 クーリッシュ

 

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飲むアイスと謳っているアイス。

これはもう夏のアイス散歩用に作られました。絶対。

アイスを食べているという感覚はなく、シャーベットを飲んでいるという感じ。カルピス味にしたから尚更そう感じたのかもしれない。

確かに片手が塞がった状態でもストレスフリーに食べることができて、溶けてベタベタになる心配もありません。

ただ、暗闇だとウイダーinゼリーを飲んでるのかクーリッシュを飲んでいるのかわからないです。

 

それって、それって…なんか違くない!?

 

という理由から3位です。夏のアイス散歩は繊細で複雑なのさ…。

 

 

 

 

2位 アイスの実

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1パック12個。これは夏のアイス散歩にかなり最適なアイス。まず、ご丁寧に【さわらずに食べられます】って書いてあるもはや散歩のためのアイス。

溶けるスピードがちょうどよく、TSUTAYAから家に帰るまでの時間が10分と仮定してもちょうどよい。
また、色々な味があり沢山おすそ分けができる部分をハチャメチャに評価したい。

 

しかも最強のアクション「はい、アーン」が出来る。絶対したい。されたい。

 

カップルはもちろん、付き合っていないけどお互い好意があることに気付いている男女にもおすすめしたい。

 

 

男「なぁ、アイスの実何が好き?」

 

女「ん〜!全部美味しいよね〜!でもやっぱり私は…梨…ナシかな!」

 

男「俺は…お前のことアリだけどね(女の子の口に梨味をねじ込む)」

 

女「うごご!は〜つめひゃ!ちょっといきなり何すんの!まあおいひいけどぉ〜!(結構強引なとこあるんだ…好き…)」

 

 

Fin.

 

ただ、取り出す勢いを間違えるとアイスの実は丸いので簡単にアイス雪崩が起きて道路にコロコロと全部落ちて何もなくなります。本当に何もなくなります。色々な意味で、何も。

 

 

1位 パピコ

 

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いや結局そうなる。結局はパピコに落ち着く。というより他の追随を許さない散歩のお供。夏の相棒。夏の正義。

ポエマーからも絶大な支持があり、夏の妄想としても数え切れないくらい使われてるパピコ。 

そもそも分ける前提で作られていて、持ちやすく散歩の時間にちょうど良いアイス量。パピコの蓋の部分は食べるか捨てるかの話題提起、「パピコ」という可愛い語感、もう言うことない。

また、パピコを分けてもらえたら自分に好意がある、告白とも取れるような、そんな…まさしく薔薇のような役割を果たしていると言っても過言ではないでしょう。

 

 

 

 

パピコ…半分こしよっ?」

 

 

 

 

 

 

うん。つまりはアイスの枠を超えた…

 

 

 

 

 

 


僕は何を言っていますか?

 


とにかく夏のアイス散歩、デートにはパピコをお供にすれば間違いはないということです。森永さんいつもお世話になっております。僕は蓋の部分までしゃぶり尽くしています。

 

 

 


いかがでしたでしょうか?


今回は8月にちなんで8種類のアイスで検証しましたが、アイスの種類はまだ数えきれないくらいあります。もっと散歩に適したアイスがあるかもしれません。

 

今年は夏っぽい感じが少ないまま終わりそうだけど、まだ夏だから!天気予報士も真夏のピークが去ったとか言ってないから!

夏の散歩は本当に五感をより感じられるからさ、風情があるからさ、みんなも絶対に夏のアイス散歩してくれよな!僕はこの検証で1週間毎日アイスを食べてたのでお腹を壊したけどね!夏(の夜)サイコー!

 

 

 

ということで、1週間前にTSUTAYAで適当に借りたDVDの延滞料金返してきます。

 

 

おわり

春の深夜散歩

 

仕事から帰ってきて、部屋のデジタル時計を見ると21:00と表示されていた。

 

一人暮らしを始めて針時計を買おう買おうとずっと思っていたが、結局買わずに7年が経過した。

自分が体たらくなのは自覚しているが、針時計を買わない理由として、針時計はチクタクと秒針を刻み続けていて、且つその音が聞こえてきて時の経過をリアルに感じられるのが少し怖い。という理由がある。ということにしてほしい。 

 

21:05の表示を確認したところで、いつものように米をとぎ、炊飯器のスイッチを押して料理に取り掛かる。調味料が置いてある棚に不安定にiPhoneをセットしてYouTubeを観ながら料理をする。これがいつもの僕の料理スタイルだ。

かっこよく説明してるけれど、これで何回も洗い場にiPhoneを落としている。

聞こえない秒針のリズムに合わせて料理をしてささっと食事を済ませた。今日はiPhoneを落とさなかった。

 

もう時刻は23:00になっていた。

そろそろ深夜散歩に行こう。

食器の洗い物は後回しにして、軽くパーカーを羽織ってエアマックスを履いて玄関から出た。

 

やっぱり。やっぱりもうパーカー一枚でも夜を過ごせる。

 

そう確信した僕は駆けるようにマンションの階段を下った。

しかし、なにか足に違和感を覚え、下に目をやるとエアマックスの靴紐が解けている。

そう、このエアマックスは買った当初から靴紐が緩いのだ。ぎゅうぎゅうに縛っても時間が経つと解けてしまう。もはやエアマックス狩りウェルカム状態である。やめてください。

次こそは解けないようにと結び方は変えずに念を込めて靴紐をぎゅっと結んで、深夜散歩をスタートさせる。

 

 

深夜散歩をしているといつも思う。

マンションの一室一室に人が生活してるの凄いな。だって一つの建物に何百人もの人たちが住んでる。全員の顔も境遇も何も知らない。さらにみんな揃いも揃って同じ住所だ。凄いよ。

運送会社の人は全人類同じ建物に住めばいいのに。と、日々思っていることだろう。

 

 

親指と人差し指で丸を作って灯りがついた一室を囲ってみる。直径は約3センチ。

この直径3センチの丸の灯りの中に、もしかしたら子供が寝息を立てるのを聞いて微笑む夫婦がいるのかもしれない。

「ちょっと丸くなった?」とムカつくけど気になる男友達にからかわれて見返そうとせっせと筋トレに励む女子大生がいるのかもしれない。

はたまた灯りが点いていない一室にはまだ会社にいて明日の資料を血眼で作っているサラリーマンが住んでいるのかもしれない。

明日に絶望しているOLがひそひそと泣いているのかもしれない。

 

 

そう考えると無機質な建物がとても愛おしく思える。

同じ時間に僕は深夜散歩をして同じ時間にOLは絶望している。

「OL」「絶望」という組み合わせは僕が好きなだけだから何度でも使う。

 

秒針の音が聞こえても、聞こえなくても時間は同じように過ぎていて、日付は変わっていく。

みなどのように今日を終え、明日を迎えるんだろう。

 

そんな考えに耽っていたら、桜が咲いている公園に着いた。

道路には花びらが絨毯のように一面に散らばり、桜の木は散り際に最後の力を振り絞って魅せようとしている。

笑い声が聞こえる。花見客だろうか。

平日の夜に有名桜スポットではない公園で花見をする。

 

プロだ。花見のプロだ。休日に井之頭公園や代々木公園で花見をする人たちをせせら笑っている。あれは花見じゃなくて人見だ!と。そうですよね、僕もそう思います。焼酎ロックで大丈夫でしたか?

 

 

一通り公園をぐるっと周り、ある程度花見を楽しんで、やることがなくなって街灯のおかげでキラキラと光る池の水面を眺めていたら急に冷えてきた。

iPhoneを手に取り時刻を確認すると、もう0:00を回っていた。

 

帰らないと。

家までは15分ほどの道のりだ。帰って風呂入って深夜散歩のことを書いて明日のために寝よう。

と、帰ろうとすると足に馴染みのある違和感があった。その前にエアマックスの靴紐を結ばないと。念だけじゃダメだった。

 

公園をあとにして、別の道順で帰路につくことにした。

しばらく歩くと、また桜の木がお出迎えをしてくれた。もう見飽きているかと思いきや、この桜の木の場所は、この時間は丸い月が絶妙な配置で横に並んで、幻想的に目に映った。風光明媚という言葉がぴったりだった。

写真で収めるものでもないと思い、目に焼き付けていたら、向かいから中年のサラリーマンが歩いてくる。中年のサラリーマンもこの場所に立ち止まり、一瞬目を奪われる。

 

僕はおじさんと時を景色を共有したのだ。

 

まさかおじさんフィナーレを迎えるとは想像しなかったが、これも深夜散歩の一興である。

兎にも角にも、こんなに遅い時間までおつかれさま。残業なのか飲み会でこの時間まで帰宅していないのか、どこで働いていて、どこの誰かもわからないが、どこかの灯りの点いた家に帰るのだろう。待ってくれている人の元へ帰るのだろう。灯りの点いてない家に帰るのだったらそれはまた別の話。 

 

後ろ姿を見送って、桜と月とおじさんを背に、僕はまた靴紐を結び直した。

 

Suchmosは優しい

 今、飛ぶ鳥を落として炭火で丸焼きにしてガツガツ漢らしく食す勢いのバンド、「Suchmos」をご存知でしょうか?

 

 ご存知ではない方に説明すると、終電で渋谷に繰り出す若者は九分九厘Suchmosを聴いてますadidas着て七三分けにしてる若者は九分九厘Suchmosを意識してます。東京で金曜日の夜に行き交う人々に「〜するやつもう Good night」と言い回り、手当たり次第寝させようとしてくる奴がいたらそれはSuchmosです。捕まえてください。

 

 こうして、いつの間にか若者のニューアイコンとなったSuchmosですが、なぜこんなにも人々の心を魅了するのでしょうか?

 音楽的な才能やセンス、カリスマ性は勿論のこと、ライブで観たり、ラジオを聴いたりしていると、人間として根本的に惹かれる部分があり、その中でSuchmosは本当の意味での「格好良さ」や「優しさ」を持ち合わせているのだ と僕は感じました。

 

 ということで、今日はそんな魅力に満ち溢れたSuchmosを僕の独断と偏見と妄想で紹介していきます。

 今宵、みんなが Stay tune in 超超Friday暇Night なことは残念ながら知っています。なので、退屈な金曜日の夜に青い鳥のさえずりを聞いてる暇があるならさっさとその鳥を落として、ここの“A.G.I.T”で楽しもうぜ、なぁ…兄弟…?(訳:Twitterやめろ)

 

 本題に行きます。Twitterやめろ

 

 

 

 

  • Suchmosは遠足でお弁当を忘れたクラスメイトにからあげをくれる。

 

 幼き頃、お弁当の中のおかずは全てお母さんの手作りだと信じて疑わなかったですよね。誰が8割は冷凍食品だと想像したでしょうか。冷凍食品は美味しい。

 その中でも、お弁当に入っていたら嬉しいおかず第1位の「からあげ」を何の迷いもなくくれます。世が世ならからあげ一つで殺し合いになり、ガンジーもからあげの為なら助走つけてグーパンチしてきます。そんな平和の象徴である「からあげ」をくれます。優しいね。

 

 

  • Suchmosは優先順位が一番に家族、二番に友達、三番に彼女である。

 

 巷にいる「なんでこの男はこんなにモテるんだろう?」ってのはほとんど無意識にこの方程式で生きています。多分そうです。多分絶対そうです。

 彼女に「会いたい」と言われても父親との洗車を優先する。彼女が「助けて」と救いを求めても母親が初めて作ったスイーツの毒味を優先する。脳内に恋愛の要素が1割しかなく、残り9割はChill*1することが人生なのです。

「友達は一生、恋人は一瞬」と豪語をし、「愛とはなんだ?」と問えば、「Thunder(雷)じゃね?と、鼻をほじりながら答えてくれます。こんな生き様を見せられたら毎日Suchmosのために終電で渋谷に繰り出しちゃうよね。ハァ…好き。

 

 

  •  Suchmosは「場面」を大切にする。

 

 みんなで集まってゲーム。男の遊びの醍醐味です。その時に、Suchmosはトリッキーなキャラクターは使いません。

  例えば、64のスマブラだったらシンプルイズベストを信じているからこそファルコンを使います。「ファルコンパンチ、ファルコンキック!」見事に何のひねりもない技名です。間違っても「PKファイヤ!PKファイヤ!」と安全圏から火を放つ狡猾なネスは使いません。いつでも真っ向勝負です。

 もちろん、負けても笑って許す心を持ち合わせていて、負けたからといってドンキーで道連れを引くほどし続けて場のムードを険悪にしません。ゲームはその人の本性が出ると言っても過言ではなく、下手したら友達を失う可能性があることを理解しているため、Suchmosは「場面」を大切にします。

 

…ちなみに僕はネスを使うしドンキーの道連れも引くほどするのでSuchmosに「ネスを使うやつ もうgood night…」と言われます。どこまでも優しいよね。このまま抱いて…

 

 

 

 Suchmosはレモンサワーを一気飲みとかさせません。レモンサワーを一夜で2500杯飲んだとか自慢をしません。ましてや1分間で何回腕立てが出来るかなどの刑務所のいじめみたいなことはしません。…うわ、何をする離せ、やだ!なんか黒っ!!!!!黒い!!!!!!黒い集団がランニングマンしながら襲っ…

 

 

 

 ーーお酒の席では、みんな楽しく飲んで歌って踊ればいいという価値観で、まるで海賊のような器を持っています。さらに、あまり飲めない人や、酔った人に気を遣い、「調子はどうだい兄弟…徘徊しないかい?と酔い覚ましに連れ出してくれます。

 その飾らない格好良さと優しさに、涙が出るね。本当にありがとうね、Suchmos。

 

 

 

 

 以上です。如何でしたでしょうか?

 

 書いてる途中、Suchmosの優しさに不意に涙がポロポロと溢れてきました。と、同時になぜこんなにもSuchmosに惹かれるのか、その深層を蛇足ですが考えてみました。 

 冒頭に書いたように、Suchmosは「格好良い」というのは前提の感情としてあります。

 しかし、憧れや羨望というより、Suchmosに対して感じるのは、

 

 

「Suchmosの子供に産まれたい」

 

 

 ということです。

 理由は多く語りません。考えるな、感じろ。

 

 こう、なんていうか産まれたくないですか?Chill確人生歩みたくないですか?

「何もなくても歩けさえすればいい、何もなくても笑えていればいい。」

 この価値観のもとなら、きっと人生も楽しく生きられるはずです。来世はよ。 

 

 レペゼンは茅ヶ崎、潮風に吹かれて、Suchmosに囲まれて、ただただ、その環境で育ちたい。 Suchmosの恵みを受けて、すくすくと。

 

 

*1:※くつろぐ、遊ぶ、まったりする

はじめまして?

はてなブログを始めます。


2017年は「試す年」にしようと思い、ブログを始めることにしました。

Twitterの140文字には収めきれない“想い”をここで書きます。多分月2ペースくらいで書いていくので、皆さま、何卒…何卒…。




とりあえずブログのやり方を忘れたので、今回はこの前撮った写真を添付して終わることにします。



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新年早々お湯に浸かりました。このブログの願望クリアかよ